「海賊王に俺はなる」と言ってしまおう。


シンチャオ、小原です。
現在ホーチミンは1年で最も暑い季節でもあり、これから雨期へと突入する季節の変わり目でもあります。

さて、毎月ハバタクメンバーが同じテーマでブログを書くシリーズ(書いてるんです、実は)。
今月は「子ども心」です。

子どもの持つ勇敢さと臆病な大人

そもそも、子ども心とは何かと考えてみますと、次の2つの意味での「勇敢さ」ではないかなと思います。

  • 夢を見ることを恐れない
  • 見る前に跳ぶことができる

子どもに大きくなったら何になりたい?と聞くと野球選手や警察官はたまた宇宙飛行士と色んな将来の夢が飛び出すでしょう。
また目の前にあるものすべてが遊び道具になり、自分自身の世界を描いて、いつまででも遊ぶことができました。

彼・彼女らが夢を語る時、そこに何の障壁もありません。
「こんなこと言ったら笑われる」だとか、「どうせ僕にはできない」などと言った方便もなく、「大きくなったら世界征服する」と大声で言ってのけてしまうのです。

また、何かをやってみようと思ったら、即行動。
その結果怪我をすることもあるでしょうが、そんなことは怪我をしてから気にすればいいだけのこと。
やりたい!と思った瞬間、もう身体が動き出すという反射神経を持っています。

こうした勇敢さは、他者との関わりや、数々の失敗を通じて、徐々に失われていくことが多いと思います。(これを学習や成長と言うこともあるかもしれませんが)
そして、いつしか夢を語ることを恐れ、石橋を叩いたあげく渡らないといった「臆病」な大人になっていくのだと思います。

このように多くの大人が臆病になっていく中で、子どもらしい勇敢さを持ち続けた大人もいます。
起業家や企業内のイントレプレナーはその最たるものではないでしょうか。

子ども心を持った大人が持つチカラ

起業家というのは、新しい市場や価値観を創る者だと僕は思っています。

新しい市場や価値観というのは、何もそれまで誰も思いつかない画期的なアイデアのことだけを指すわけではありません。
むしろそのような例はまれで、多くの”大人”が思いついたかもしれないけれど、「そんなの出来っこない」「失敗したらどうしよう」・・などともっともらしい理由を付けて引っ込めてしまったアイデアがそのタネになっていることがほとんどではないでしょうか。

そういったアイデアや野望、ビジョンを臆面もなく口にして、リスクは承知でチャレンジできる。
多くの大人が無謀だと鼻で笑うところを、真剣に心の底からその実現を信じ、「海賊王に俺はなる」と言ってしまう。

こうして、子ども心を持った大人は次のチカラをもって、ゼロから1を創ってしまうのです。

没頭するチカラ(突破力)

夢を見る事を恐れない大人は、自分の夢を否定するような声には耳を貸さず、その実現に向けて邁進することができます。
戦略とは絞ることです。あれこれと迷うことなく自分の持てるリソースを事業の実現につぎ込むことで、スピードと突破力が生まれます。没頭力によるモンロー効果です。
子どもが自分が夢中になれることに対して、すさまじい集中力で、大人をしのぐ作品を創るようなものです。

巻き込むチカラ(吸引力)

また、周りの臆病な大人をしり目に、無謀とも言える夢に突き進むことで、周りの人を巻き込む吸引力が生まれます。
最初は遠巻きに見ていた人々も、「あそこまでやるならなんとかなるのかも」、「あいつがあそこまでやるなら手伝いたい」と徐々に大人げない大人の一挙手一投足から目を離せなくなってきます。
そしていつしか、その動きを応援する人々が列をなしてきます。
子ども心を持った大人の吸引力はすさまじいのです。吸引力はなにもダイソンだけの専売特許ではないんです。

人間が想像できることは、人間が必ず実現できる

前職の同期で新人研修から一緒だった仲間が今、ホーチミンでクッキングスクールを立ち上げるべく日々奮闘しています。

料理の経験は全くゼロ。
なんでまたクッキングスクール?しかもホーチミン?と半ば飽きれていた人も少なくないと思います。

普通やりませんよ。

でも、彼はやってます。地道に一つずつクッキングスクールのオープンに向けて歩みを進めています。クッキングスクールをやるのに自分が料理を出来なければ話にならない、と自らも毎日のように料理の練習も重ねています。

そうこうしているうちに、クッキングスクールはどんどん形になって来ています。
スタッフも20名を数え、1か月後のオープンに向けて、最後の追い込みに入っています。

子ども心を持った大人のチカラを見せてくれているのです。

元同期として、ホーチミンでの起業家仲間として、時にライバルとして本当にいい刺激を受けています。

そんな彼の日々のブログはこちら。「ベトナム de 起業:ホーチミンでクッキングスクールを始めてみた!

人間が想像できることは、人間が必ず実現できる

と、言ったのは海底二万里で有名なフランスの作家ジュール・ヴェルヌです。

そう、想像できることは実現できるのです。
逆に想像もしないことは起こりもしません。

大人になったからといって、夢を語ることを恐れていませんか?
慎重になりすぎて、何も始められなくなっていませんか?

今一度、子ども心を取り戻し、水平線の向こうに目を凝らしてみましょう。
その先にはきっと、心躍る冒険が待っているはず。

夢中になれるものがあなたに突破力と吸引力を授けてくれるはずだと思います。

さぁ、大きく息を吸い込んで「海賊王に俺はなる!!!」と、言ってやりましょう。

不思議とチカラが湧いてきませんか?

※過去に弊社長井がとある高校の進路のしおりに寄稿した文章もあわせてどうぞ。
[寄稿文]未来の冒険者へ

小原祥嵩

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