【年頭所感2013】遥かなる未踏峰を目指して


新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

「世界に羽ばたく冒険者をもっと増やす」

フラット化する世界と共に、急速に変わりゆく日本の現状を目の当たりにし、仲間と共に起業したハバタクは3年目に突入しました。
自らも和僑として生きるべく拠点を移したベトナム生活も2年目を迎えています。

一般的に起業後3年以内に70%の会社が潰れる、と言われています。

ハバタクは今年がその3年目。

多くの皆様のご支援と勢いで突っ走ってきましたが、今年はいよいよ真価の問われる3年目だと感じています。
過去2年間で仕込んできた数々の芽を刈り取るべく、年始にあたり兜の緒を締め直している次第です。

また、個人的には昨年30の大台に突入し、向こう10年・20年の生き方について、今まで以上に真剣に考えることが多くなりました。

そんな時、登山家、栗城史多氏の「終わらない旅」という文章を目にしました。
以下はその冒頭の一節の抜粋です。

終わらない旅

生きることは、決して簡単なことではない。
息をして、目を開き、足を前に出して、一瞬一瞬の今を生きること。

その尊さ、そして難しさを、僕は風の吹き荒れる秋季エベレスト高度8000m地点で感じていた。

山を登ることは、それほど難しくはない。
山に登り続けること、そして生き続けることが難しい。

頂に登ることができても、また頂に向かうだけ。

日本人初の世界七大陸最高峰への単独無酸素登頂にチャレンジし続ける彼の姿を、同い年ということもあり、ずっと応援してきました。
そして、高度8000mという息をするのも容易でない環境に挑む彼の姿にいつも鼓舞されてきました。
登山家である彼は文字通り山の頂を目指し、挑戦を続けています。

標高5000mの道

では、起業家としての自分の頂とは何か?

ビジネスの世界で、凍傷で全ての指を切断することになったり、切り立つ崖から滑落するような身の危険はありません。

しかし、どんな世界に生きようとも、命を懸ける頂を目指してこその「生」ではないでしょうか。

一瞬でも気を抜けば身体ごと吹き飛ばされそうな、ぎりぎりの世界。
肺の奥がチリチリいたんで、全身が粟立つ感覚。
思わず逃げ出したくなる感情を抑え、歯を食いしばりながら一歩ずつ足を前に出していく。

ビジネスの世界で、そんな領域を目指していきたいのです。

時には吹きすさぶ強風の前に、ただ耐え忍ぶしかない時もあるでしょう。
あるいは一瞬の雲間を衝いて一気に駆け上がる時もあるでしょう。
ただ、いかなる時も大事を成すための志を持ち続け、機を逃さない。

そんな生き方をしていきたいのです。

起業して以来、日本はもちろん東南アジア各国の多くの起業家たちに出会いました。
彼・彼女たちは、例え周りが無謀と叫んでも、自らの頂に向かってチャレンジし続ける人たちばかりです。

森林限界の遥か彼方、一瞬の気の緩みも許されない高度8000mの世界に棲む漢たち。
一瞬一瞬の生を噛みしめ、輝き続ける漢たち。

勝負の3年目。ギラギラと闘志を燃やしています。
遥かなる未踏峰を目指して。

2013年1月吉日
ハバタク株式会社 取締役兼アジア地域統括
小原祥嵩

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