新拠点、秋田県五城目町ってどんな町?


こんにちは、丑田です。
ハバタクも4期目が始まり、10月上旬に行ったパーティーでは、今期の方針を発表させていただきました。その中で、東京・ベトナム(ホーチミン市)に続く第3の拠点として「秋田県五城目町」の名前が出た際には、「うお、そうきたか!?」「一体そこで何を行うんだ?!」という方も多かったと思いますので、もう少し詳しくお話させていただきます。
まず今回は、五城目町ってどんなところ?という概要編です。

■五城目町って?

森山より望むまちの風景。右側は八郎潟〜海へ

秋田市の北方30kmに位置する町。秋田空港や秋田市内からは車で30-40分の距離にある。
秋田県の北と中央を結ぶ物資集散の要地として栄えた場所で、500年以上続く朝市が受け継がれ、鍛冶、家具・建具、弓矢、打刃物、醸造業など、職人産業が息づいている。急峻な山岳地帯から肥沃な水田地帯まで変化に富んだ農業と林業の農山村でもある。
人口は9,912人(2013101日)。
教育機関は、幼稚園1校・保育園1校(認定こども園として統合予定)、小学校2校、中学校1校、高校1校。
平成元年より東京都千代田区と姉妹都市提携をしており、ハバタク本社のある「ちよだプラットフォームスクウェア」にサテライトオフィスを持っている。
町を流れる清流馬場目川はイワナ・ヤマメの宝庫で、渓流釣りのメッカとして有名。映画「釣りキチ三平」のロケ地にも採用されている。ハバタクの使用する小学校廃校の裏にも流れており、無性に川釣りを極めたくなってくる。上流部の茅葺屋根の古民家が並ぶ田園風景はとても美しい。

馬場目川(雨でにごっているが)
代表する郷土料理は「だまこ鍋」。きりたんぽの原型・マタギ料理が起源とも言われている。家ごとに味付けや具材の異なるだまこ鍋を囲み、団欒を楽しむ文化がある。人口が1万人、ということで、きっとだまこ鍋のバリエーションも1万、くらいあるはず?

だまこ鍋。うまい
水と米は最高に美味しいので、お酒も美味しい。「福禄寿酒造」は1688(元禄元年)以来300年以上の歴史があり、「一白水成」はとても有名。
そしてここは秋田、もちろんゆったりとくつろげる良質な温泉もある。
まちには森山、馬場目岳と2つの山がある。馬場目岳は登山道の整備が十分に行われている状態ではないようだが、とても美しい山と聞く。免許があれば狩猟も。

■五城目町を取り巻く環境


2003年には、市町村合併の議論が盛んとなり、「五城目町・八郎潟町・井川町合併協議会」が設立されたが、2004年に協議会は解散、町は単独の道を歩むことになった。色々な視点もあるが、自立を選択したということはポジティブな側面も多いと思う。
ところで、秋田県の高齢化率は全都道府県の中で最も高い30.7%(2012年)。2040年には43.8%と予測されている、少子高齢化の最先端をいく県。
この中で五城目町の高齢化率は36.91%(2010年)で県内第3位。今後も高まっていくことが予測されている。尚、人口は9,912人(2013101日)。昭和35年の20,025人をピークに人口は減少している。
それに伴い、町の財政上の課題や、少子化による学校の統廃合、地域内での雇用の課題、耕作放棄地・空き家の増加、茅葺屋根を始めとした風景の消滅など、日本の多くの地域で起きているような事象も発生している。

農家レストラン「清流の森」
しかし、少子高齢化だから元気がないわけでは決してない。人情溢れる元気な方々に沢山出会う。地域のおじちゃん・おばちゃんが立ち上げた農家レストラン「清流の森」は、本当にあったかい場所で、採れたての山と川の幸を美味しくいただける。
以上はあくまで概要編で、実際はまち丸ごと全て括れるものではなく、集落単位でもまた違った風土と課題がある。僕自身も、もっともっと深く知っていきたいと思う。

■今後の活動を少し

今後の活動拠点。馬場目小学校の廃校を活用

地域の美しい風景や文化、共同体、一人ひとりの営みを、未来に受け継いでいくにはどうしたらよいのだろう。そこで子どもを育て、暮らし、働くという選択肢を残すにはどうしたらよいのだろう。もう一度、一人ひとりが自分の「生きる世界」を見つめなおすにはどうしたらよいのだろう。
そのためには、根性論・自給自足論だけでは中々難しくて、まちにも個人にもお金は必要だし、地域でも持続的な仕事を創れるという実績や自信も必要だし、まちの外との交易や刺激も必要だし、そこで子どもを育てたいと思う環境も必要だ。
地域の足元にある宝を見つめ直し、そこから仕事を生み出すローカルベンチャーを集積させること。そのための挑戦者が増えていくこと(UIターンも含めて)。まちの教育環境をより豊かにしていくこと。まちの教育と産業がプラスの循環で絡み合っていくこと。
大まかに言うとそんなことをやっていきたいと思っているが、まずは、まちのことを知り、まちの人たちと話しながら、暮らしを楽しみながら、一つずつ考え行動していきたいと思っている。
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最後に、直近の五城目町での活動を少しお知らせさせて頂きます。
・小学校廃校がインキュベーションオフィスとしてオープン (10/28)
ハバタクの秋田拠点となる、五城目町地域活性化支援センター(小学校廃校)の開所式が執り行われました。当日は町役場や議会・関係者・TV・新聞各社が集まり、無事に施設がオープンいたしました。
【ニュース動画】
・いなかソン (11/9-10(土・日))を開催します
地域の内に目を向け、地域の宝に光を当てながら、ITサービスのプロトタイピングを行う1泊2日のお祭り。ハッカソンならぬ、いなかソン。エンジニアはもちろん、まちづくりや地域発ビジネスに関心がある方・家族連れの方にも参加いただける内容です。株式会社CCLとの共催です。
追伸:
秋田県のコミュニケーションプラン「あきたびじょん」。これを見ていると、秋田に行きたくなること間違いなし!
「じっと、あきたの「今」を見つめ直してみると、そこに日本のタカラモノのようなあきたが見えてきました。「どこまでもニッポンでいよう!」あきたびじょん。」
丑田俊輔 

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