あいも変わらず未完成な日々


初めての海外は大学院の時にインターンシップで2ヶ月間滞在したチェコ共和国でした。

その時は将来海外で、しかもベトナムで暮らすなんて想像もしていませんでした。

当時の僕はまじめに勉強するわけでもなく、何か別の活動に打ち込むでもなく、ただ漫然と日々の生活を送っていました。

そんな状況をなんとか変えたい、でも何をすれば良いかわからないと悶々としながら、研究室、家、バイト先を往復していました。

そんな時、学内の廊下で見かけた海外インターン募集の文字。
これだ!という直感にしたがって、すぐに応募書類の作成に取り掛かりました。

なんとか書類審査、面接にはパスしたものの、おまけの合格。
合格者はそのレベル別にランク分けされていたんですが、僕は最下層の落ちこぼれランク。
英語の面接ではよくそんなレベルで受けたね、と試験官に呆れられる始末。

それでも、なんとか掴んだ切符を片手に、飛行機に乗り込みました。

そもそもが怠惰な学生生活を送っていたので、インターン先でも正直いって全く役に立ってなかったと思います。
当時の自分の働きっぷり(さぼりっぷり)を思うと恥ずかしくなります。

ただ、あの2ヶ月は今の僕にとってかけがえのない2ヶ月でした。
初めての海外、初めて出会う人々。
自分の中の「世界」が手に触れる事のできる具体的な「世界」に変わりました。

言葉や文化が異なるインターン先の社員さんたちと楽器を持ち寄って車座になってバカ騒ぎしたあの感覚が、世界に飛び込む楽しさの原点になっています。

当時滞在していた宿にはソファーがありました。
そこに寝転ぶと天窓から青い空が見えました。
チェコの夏は涼しく、空の色はやさしい青でした。

その時はじめて自分の将来についてゆっくりと考えたように思います。

「未完成」


ソファーに寝転んで、窓の外を見ながら、よくこの曲を聞いていました。

あれから8年。まだ未完成です。

完成した、と思える日が来るかは分からないけれど、今は世界にハバタクために一歩一歩進むのみ。

明日もがんばりましょう。

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